■歯周内科について
歯周内科治療は位相差顕微鏡で、お口の中に感染している細菌・真菌・原虫などを特定し、動画管理システムに記録しそれらの微生物に感受性のある薬剤を選択し、微生物叢を非常にきれいな状態に改善することで歯周病を内科的に治す治療法です。
治療前の非常に汚れた口の中が治療後は非常に短期間で綺麗に改善し、術前・術後の状態が一目瞭然に画像で示されるという利点があることが知られています。
また、はっきりと自覚できる程、歯茎からの出血や排のうが短期間で改善されます。以前は、長時間歯磨きや外科治療によって1〜2年の治療期間でそのようなきれいな微生物叢を獲得していたのです。
微生物叢が改善されたら、歯石を除去します。その場合も、微生物叢が改善されていると、つめたいものがしみるというような症状が非常に少なくなることが知られています。
(なお、前歯においては短期間で歯茎が縮むので歯が伸びたような感覚が生じることがあります。そのような場合には残念ながら通常の治療では元々骨が溶けている状態ですので改善は難しいようです。その場合は特殊な審美外科を行う必要があるかもしれません。)